建設業のイメージが変わった。
「地域とともに生きる建設業Ⅱ」 小磯修二 関口麻奈美 2015年 中西出版
著書では、北海道の建設業の取り組みについて紹介している。私は建設業の仕事は建築、土木分野だけだと思っていた。しかし、そのイメージは大きく変化することになる。
道路や橋などの社会資本のインフラ整備は、高度経済成長を遂げるとともに日本全土の隅々までに施されていった。そして、日本国内では少子化などに伴う人口減少の進行とともに、新しく開発をしていく余地も減少しつつある。これからは社会資本の老朽化に対応するための維持・管理、海外の市場に進出して、発展途上国のインフラ整備に貢献していく方向になる。そこまでは私も知っていた。
なんと驚いたことに、建設業が地域資源を活用して、地域貢献のために様々な分野に参入しているのだ。農業分野、エネルギー分野、観光分野などである。これらの実例を知って、建設業は建築、土木分野だけではなく、様々な分野に参入して、連携することで新たなイノベーションと雇用が生まれるに違いないと確信した。これらは建設業だけではなく、ほかの分野の企業でも実践していることだと思う。このように異業種で連携していくことが、これからの時代を生き抜いていくことにつながり、地域にも希望が芽生えるに違いない。
また、私たちが快適に安全に道路など社会資本を利用できるのは建設業の方々のおかげである。いざ災害などが起きたときには、彼らが真っ先に復旧作業に従事してくれている。そのありがたさを改めて認識することもできた。
これからも様々な企業が具体的にどのような仕事をしているのか、将来に向けてどのような取り組みをしているのかを学んでいきたい。就活を控えている自分にとって一足早く社会について知ることができて、良い刺激になると思う。